【書類名】特許請求の範囲

【請求項1】
磁石を備え、金属製の扉の表面に磁力により着脱可能に取り付けられる本体部と、
前記本体部に設けられ、傘の柄を挟持して保持するクリップ部と、
前記クリップ部の下方に位置するように前記本体部に設けられ、前記傘から滴下する水を受ける受け皿部と、
を備えることを特徴とする傘ホルダー。

【請求項2】
前記本体部は、前記扉の表面に当接する背面板を有し、前記磁石は前記背面板に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の傘ホルダー。

【請求項3】
前記クリップ部は、一対の挟持片と、前記一対の挟持片を互いに近づける方向に付勢する弾性部材とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の傘ホルダー。

【請求項4】
前記挟持片の内側面に、ゴム又はエラストマーからなる滑り止め部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の傘ホルダー。

【請求項5】
前記受け皿部は、前記本体部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の傘ホルダー。

【請求項6】
前記受け皿部は、前記傘の先端部を収容可能な深さ及び大きさを有する凹部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の傘ホルダー。

【請求項7】
前記受け皿部は、前記本体部に対して回動可能に連結されており、使用しないときには前記本体部に沿って折り畳み可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の傘ホルダー。

【請求項8】
前記クリップ部は、前記本体部に対して上下方向の位置を調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の傘ホルダー。

【請求項9】
前記背面板の背面側に、前記扉の表面を保護する緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の傘ホルダー。

【書類名】明細書

【発明の名称】傘ホルダー

【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製の扉に磁力で取り付けられ、傘を保持するとともに傘から滴下する水を受ける傘ホルダーに関する。

【背景技術】
【0002】
玄関等において、雨に濡れた傘は、壁や扉に立て掛けられ、あるいは傘立てに収納されることが一般的である。
【0003】
しかしながら、傘を壁や扉に立て掛けただけでは、傘が不安定で倒れやすく、倒れた傘が通行の妨げとなったり、傘が汚れたりするという問題があった。また、傘から滴下する水により床が濡れ、滑って転倒する原因となったり、床材を傷めたりするという問題があった。
【0004】
一方、傘立てを設置する場合には、設置スペースが必要となり、限られた広さの玄関や集合住宅の共用廊下等では、傘立てを置く場所を確保することが困難な場合があった。

【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、金属製の扉に簡単に取り付けることができ、傘を倒れないように保持するとともに、傘から滴下する水による床の濡れを防止することができる傘ホルダーを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る傘ホルダーは、磁石を備え、金属製の扉の表面に磁力により着脱可能に取り付けられる本体部と、前記本体部に設けられ、傘の柄を挟持して保持するクリップ部と、前記クリップ部の下方に位置するように前記本体部に設けられ、前記傘から滴下する水を受ける受け皿部と、を備える。

【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、本体部が磁力により金属製の扉に取り付けられるため、工具や粘着材を用いることなく、扉に簡単に取り付け及び取り外しをすることができる。また、傘の柄がクリップ部により挟持されるため、傘が倒れることを防止できる。さらに、傘から滴下する水が受け皿部により受けられるため、床が濡れることを防止できる。加えて、床上に設置スペースを必要としないため、狭い玄関や廊下でも使用することができる。

【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係る傘ホルダーの斜視図である。
【図2】同傘ホルダーを金属製の扉に取り付けて傘を保持した状態を示す側面図である。
【図3】クリップ部の構成を示す正面図である。
【図4】受け皿部を折り畳んだ状態を示す側面図である。

【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1及び図2に示すように、傘ホルダー1は、本体部2、クリップ部3及び受け皿部4を備える。
【0011】
本体部2は、金属製の扉Dの表面に当接する背面板21を有する。背面板21は、合成樹脂製の板状部材であり、その内部には複数の磁石22が埋め込まれている。磁石22は、例えばネオジム磁石やフェライト磁石であり、傘及び水を含む荷重を支持するのに十分な吸着力を有するものが用いられる。これにより、傘ホルダー1は、鋼板製の扉Dの表面に磁力により着脱可能に取り付けられる。背面板21の背面側には、扉Dの表面の傷付き及び滑りを防止するため、ゴム又は発泡樹脂等からなる緩衝材23が設けられている。
【0012】
クリップ部3は、本体部2の前面側に設けられ、図3に示すように、一対の挟持片31、31と、一対の挟持片31、31を互いに近づける方向に付勢するばね等の弾性部材32とを有する。使用者は、一対の挟持片31、31を弾性部材32の付勢力に抗して押し広げ、傘Uの柄U1を一対の挟持片31、31の間に挿入することにより、柄U1を挟持して保持させることができる。挟持片31の内側面には、ゴム又はエラストマーからなる滑り止め部材33が設けられており、柄U1の滑り落ちを防止するとともに、柄U1の損傷を防止する。
【0013】
クリップ部3は、本体部2に設けられた上下方向の長穴24に沿って、上下方向の位置を調整可能に取り付けられている。これにより、傘Uの長さに応じて、傘Uの先端が受け皿部4の内部に位置するように高さを調整することができる。
【0014】
受け皿部4は、クリップ部3の下方に位置するように、本体部2の下部に設けられている。受け皿部4は、上方に開口する凹部41を有し、凹部41は傘Uの先端部U2を収容可能な深さ及び大きさを有する。これにより、傘Uから滴下する水は凹部41に溜まり、床に落ちることがない。
【0015】
受け皿部4は、本体部2に対して着脱可能に取り付けられており、溜まった水を捨てる際や洗浄の際には、本体部2から取り外すことができる。
【0016】
また、変形例として、図4に示すように、受け皿部4は、ヒンジ部42を介して本体部2に回動可能に連結され、使用しないときには、本体部2に沿って折り畳むことができる。これにより、非使用時には傘ホルダー1を薄型にして収納することができる。
【0017】
以上のように構成された傘ホルダー1を使用する際は、まず、本体部2を金属製の扉Dの表面に磁力により取り付ける。次に、濡れた傘Uの柄U1をクリップ部3の一対の挟持片31、31の間に挟み込む。傘Uは、柄U1がクリップ部3に保持されることにより倒れることがなく、傘Uから滴下する水は受け皿部4の凹部41に受けられる。
【0018】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、クリップ部3及び受け皿部4の形状、並びに磁石22の数及び配置は、適宜変更することができる。

【符号の説明】
【0019】
1 傘ホルダー
2 本体部
3 クリップ部
4 受け皿部
21 背面板
22 磁石
23 緩衝材
24 長穴
31 挟持片
32 弾性部材
33 滑り止め部材
41 凹部
42 ヒンジ部
D 扉
U 傘
U1 柄
U2 先端部

【書類名】要約書

【要約】
【課題】金属製の扉に簡単に取り付けることができ、傘を倒れないように保持するとともに、傘から滴下する水による床の濡れを防止できる傘ホルダーを提供する。
【解決手段】傘ホルダー1は、磁石22を備え、金属製の扉Dの表面に磁力により着脱可能に取り付けられる本体部2と、本体部2に設けられ、傘Uの柄U1を挟持して保持するクリップ部3と、クリップ部3の下方に位置するように本体部2に設けられ、傘Uから滴下する水を受ける受け皿部4と、を備える。
【選択図】図1